なんとも、久々過ぎて、自分でも忘れてしまうくらいの月日が流れてしまいました。
実は、6月~9月まで、ご縁があって「
NPOユニバーサルイベント協会」開催の、
『第7回ユニバーサルキャンプin八丈島』の事務局を担当させていただいていまして、
あまりにも目まぐるしく日々が過ぎて行ってしまいました。
今回はそこでの気づきや学んだ事をつらつらと書こうと思います。
ユニバーサルキャンプについては、下記に詳しく載っていますが、
○
「ユニバーサルキャンプ」とは年齢や障がいの有無にかかわらず、ともに協力し合い、
みんなが一緒に暮らせる社会の実現を目指して、毎年開催されているキャンプです。
なぜキャンプかというと、不便な環境で24時間共に過ごすことで、
お互いの本質を知る事ができ、沢山の経験や、気づきが得られるからです。
多様な人と出会うと本当に色々な気づきがあるんです。
さて、今年のキャンプは台風の影響で、残念ながら初の中止となり、
色々な課題にぶち当たった訳ですが、自然災害によるイベントの中止が続くなかで、
実現できなかったのが本当に悔しかったです。
思い返して見れば、昨年はアイスランドの噴火で、ミラノサローネに行けなかったり、
3.11では、楽しみにしていたイベントがいくつもキャンセルになりました。
そんな意味でもぜひ実現させて、つながりを深めて色々な意見やお話を聞きたかった。
でも、太刀打ち出来ない自然の脅威を見せつけられた気がします。
そして何より、開催する側の立場で中止の経験を出来たのは大きかった気がします。
休みも昼も夜も関係なく何ヶ月もかけてみんなで積み上げてきたプランを中止することが、
どんなに悔しいことか辛い事か。
立ち直るのに随分と時間がかかってしまいました。
と、前置きはこれくらいにして、
そこで学んだ事をいくつかご紹介します。
■事前のコミュニケーション、メールのやりとりなど■
・色々な障がいによって、対応がちがうので一斉メールは基本的にしない。
・視覚障がい…大きく全盲と、弱視に分類され、見え方は様々なので、事前に聞く。
メールは、リーダーというもので音声にして読む為、見やすいメールではなく、
読みやすいメールにする。
たとえば、■開催日 9/3(土)19:00~ → ・開催日、9月3日土曜日19時から
・聴覚障がい…緊急時に電話が出来ないため、携帯のアドレスを聞いておく。
文章が苦手な方もいるので、結論を先に。出来るだけ簡単にわかりやすく。
・車椅子ユーザー…旅行の場合は、大きい荷物になるためご自身で運べない事もあるので、
荷物を先に送るかどうかを確認。
本当に様々な状態の方がいるので、手動か電動か、杖をついて歩けるのか、
体温調節は出来るかどうかなど、事前にコミュニケーションをとりながら情報収集。
・盲ろう者…最初に盲になったのか、ろうになったのかで、触手話対応か、手話対応か、
点字対応かなどコミュニケーション方法も変わる。
・色覚障がい…赤と緑が比較的区別がつきにくいので、パンフレットなど配色に気をつける。
・うつ、精神障がい…普段からのコミュニケーションで信頼をしてもらえるようにする。
無理はさせないこと。
★まとめ
○相手の立場に立って考える事。
○わからないことはきちんと聞く事。
○丁寧な対応。
結局は人と人とのコミュニケーションなので、
障がいに関わらず普段のコミュニケーションやサービスと一緒ですよね。
今回事務局で感じた事は、時間があるときには問題ないですが、
緊急の場合1人で対応出来る人数は、限られているなと感じました。
事務局1人に対して130人では、丁寧な対応は難しい。
せいぜい1クラス分の30人くらいが妥当でしょう。
■飛行機に関するポイント■
・視覚障がい…サポートする方がいないとスタッフで対応できないためか、
乗れる人数が少なくなってしまう。
サポートがいなければ、参加される方の中でお願いして席を隣に変更する。
・車椅子ユーザー…国内の飛行機では、大抵機内に入る幅の車椅子に乗り換えるため、
ご自身の車イスは荷物と一緒に預ける。
小さい飛行機の場合、荷物用の扉の高さが低く、電動車椅子は入らない場合もある為、
事前に手動の場合はたためるものか、電動の場合は大きさはどうかを聞いておく。
更に、電動の場合はバッテリーは何を使っているかなど、細かく聞かれるので、
事前に聞いておく。
車イスユーザーも飛行機に乗れる人数が決まっているため、事前に航空会社に確認。
★まとめ
○事前の調査が必要。
○航空会社の担当の方との事前のコミュニケーションを大切にする。
■研修でのポイント■
・視覚障がい…サポートする人は、白杖をつかまない。まず自分の名前を名乗る。
盲導犬に話しかけたり、触ってはいけない。
テーブルの上のものの位置は時計の文字盤の位置で伝えるとわかりやすい。
(たとえば、2時の方向にお水がありますなど。)
・聴覚障がい…難聴、中途失聴、など様々。耳元で大きな声を出したりしないようにする。
コミュニケーションの方法は、手話の他に、口話、空書、筆談、携帯の画面を使う、
ジェスチャーなど様々な方法があるので、手話が出来ないからといって、
話せないわけではない。
・車椅子ユーザー…いきなり車イスを押さない。停止時にはストッパーはしっかりかける。
坂を下る時は後ろ向きでサポート。
★まとめ
○基本的なサポートの仕方はあるが、結局対応は人それぞれ。必ず、相手に聞くこと。
○そして数多く経験することが大切。
■その他、個人的に感じた事■
NPOって、改めてなんなのかなと思いました。
気持ちの強い人たちが支える形になっていますが、
お金を頂いてイベントを開催するのであれば、それなりのサービスを期待するでしょうし、
ボランティアという考え方だと限界があるように思いました。
それなりに、お金を作る仕組みをつくらないと長く続けていくのは難しいのではないのかなど。
そんな風に思ったのは、今回が中止という結果になったからなのでしょうね。
少し、ネガティブな感じになってしまいましたが、
明るいお話をすると、カップルが毎年出来るのも特徴です。
以前ユルツナでインタビューした事例の中にも婚活マンションというものがありましたが、
少しの時間でも一緒に共同生活をしてみると相手の良い所も悪いところも見えるので、
カップルになりやすいんでしょうね。
余談ですが、人は退屈すると寿命が縮まるそうです。
寿命が伸びているのは、イベントやエンターティメントのおかげだという説もあるそうです。
3.11から8ヶ月が経ち、気持ちが薄れてしまいそうになりますが、
あの時の気持ちを忘れず、人とのコミュニケーションを大切にして、
みんなが一緒に暮らせる社会。
日々を楽しんで笑顔を忘れないような社会にしたいですね。
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